自筆証書遺言と公正証書遺言のメリット・デメリット

遺言書の違い

それぞれの遺言書の違いとは?

一般的に使用されている遺言書は「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」です。

自筆証書遺言は「自分で作成する遺言書」であり、公正証書遺言は「公証役場の公証人が作成する遺言書」ですが、これらの遺言書にはメリットばかりではなくデメリットもあります。

これらを比較してどちらの遺言書を作成するか決定してください。

遺言書のメリット

遺言書の主なメリットは以下のとおりです。

種類 メリット
自筆証書遺言 ●自分1人で作成できる

他の遺言方式と違い証人や立会人が不必要なので気楽に始められます。

●費用がほとんどかからない

他の普通遺言と違い、公証役場の費用や証明書費用、住民票費用等も省こうと思えば省くことはできますので、その分費用が掛かりません。極端な話、紙とペンさえあれば作成できます。

●作成したことを秘密にできる

他の遺言と異なり証人が不要なので遺言書を作ったことを秘密にできます。

公正証書遺言 ●公証人が清書するので形式不備が起こらない

最終的に公証人が文章を確認するので書かれていることに不備は起こりません(個々の事情をじっくりと聞き、遺言の内容を考えてくれたりまとめたりはしてくれません)

●原本は公証役場に保管されるので、変造、隠匿などの危険がない

たとえ遺言者の持っている正本等を誰かが変造、隠匿等をしても、原本は公証役場にあるので、調べればすぐにニセモノと判ります。

●家庭裁判所の検認が不要

自筆証書遺言と異なり公正証書遺言は家庭裁判所の検認の手続きが不要なので、速やかに相続手続きをすることができます。

●書くことができない人でも遺言書が作成できる

自筆証書遺言のように自書する必要はないので、体が不自由な人でも遺言をすることができます。

遺言書のデメリット

遺言書のデメリットは以下のとおりです。

種類 デメリット
自筆証書遺言 ●保管場所がわからず発見されない可能性がある

遺言書は発見されなければ意味のないものです。仮に発見されても相続の手続きが終了してしまい、相続人全員の合意で遺言書はなかったことになった事例もあります。

●遺言書を変造、隠匿される危険がある

遺言内容を快く思わない者に遺言書を発見されると、遺言を変造、隠匿等されるおそれがあります。

●遺言書の形式不備が起こりやすい

法的知識等がない場合、不備がない遺言書を作れない可能性があります。どうしても自分で作成する場合は、2度の見直しだけではなく、3度の見直しをするくらいの確認をしてください。

●家庭裁判所の検認が必要

公正証書遺言と違い自筆証書遺言は検認が必要です。そのため、手続きや書類の収集等のために手間と時間が掛かり、相続手続きがなかなか前に進みません。

●遺言者が書かなければならない

たとえ体が不自由で指が思うように動かなくでも、代筆は原則として遺言書自体が無効になります。

●証明力があまりない

公正証書遺言は、公証役場に原本が保管されるので高い証明力があるですが、自筆証書遺言の場合は、たとえ第三者が証明してくれたとしても、その第三者の証明が嘘か本当かはわからないため証明力が低いです。

公正証書遺言 ●手続きに手間がかかる

公証役場に出向いたり、公証人との数回にわたる打ち合わせ、書類の収集が必要なので、その分時間と手間が掛かります。

●費用がかかる

自筆証書遺言と違い、公正証書遺言は公証役場や住民票等に支払う手数料が費用として掛かります。

●遺言書の内容が知られてしまう可能性がある

遺言書は公証人が証人の目の前で読み上げ、その後証人は遺言内容を確認するので、証人は遺言書の内容を知ることができます。

●2人以上の証人が必要

遺言書を書いたことを証明する証人は必ず2人以上必要となります。

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